fbpx

ページの上部へ

その他のワイン生産地域

ニューヨーク州中央部

ニューヨーク州のブドウ栽培とワイン産業は大きな変化を見せている。かつて、ワイナリーのほとんどはフィンガー・レイクスに設立されていた。今日では、ニューヨーク州中央部をはじめ、10年前には誰も想像をしなかった様々な地域でワイナリーが誕生している。

グレーター・
アディロンダック

ニューヨーク州北東部アディロンダック山地といえば、レイク・プラシッドで行われた冬季オリンピックスキーが最も有名だろう。しかしここ数年で、オールド・フォージやレイク・ジョージ、サラトガ・スプリングスなど様々な地域でワイナリーやショップが誕生している。言うまでもなく厳しい冬の寒さが問題となるが、冷害に強い品種の栽培や契約農家からのブドウの調達など、様々な工夫を凝らしてワイン造りが行われている。

オンタリオ湖周辺

オンタリオ湖が気候に与える影響は、周辺だけではなく南のフィンガーレイクスにまで及ぶとされている。湖に近ければ近いほど、夏の暑さと冬の寒さが適度に和らげられ、ブドウ栽培に最適な条件が揃う。そのため、多くのワイナリーが湖畔に設立されている。

ニューヨーク市

ニューヨーク州で初めてワイン用ブドウが植えられた場所がマンハッタンであることを知る人は少ない。1600年代半ば、オランダ人の入植者たちがヨーロッパからヴィニフェラ品種のブドウの穂木を持ち込んだのが始まりである。残念ながらその穂木の栽培は失敗に終わったが、ほどなくして州内の他の場所に植樹された。やがて、ヴィニフェラ品種を自生の台木に接ぎ木できることが解明されると、様々な品種が生産されるようになった。この街の文化的多様性と、個性豊かで多様なワインのスタイルにはどこか通ずるものがある。

サウザンド・アイランズ

オンタリオ湖の北東端からその下流のセントローレンス川にかけて広がる諸島を指す。五大湖から大西洋へと続くこの雄大な川は、米国とカナダの北の境界線でもある。夏はボート遊び、釣り、海水浴などで人気がある一方、冬の寒さは厳しく氷点下となることも多い。しかし、冷害に強いブドウ品種の導入や買いブドウ(もしくはマスト)の調達など、この土地を愛する住民たちの努力に支えられて、ワイン産業が急成長を遂げている。

その他西部の郡

フィンガー・レイクスとレイク・エリーに挟まれた地域は、かつてはブドウ畑もワイナリーも存在しない広大な土地でしかなかった。近年は変化が見られ、新規ワイナリー事業がいくつか立ち上がっている。