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ワインメーカーも、ワイン販売者も、ワイン愛飲家も認める ニューヨーク産カベルネ・フラン

画像提供:Cab Franc Forward

画像提供:Rima Brindamour

画像提供:Ravines Wine Cellars

劇的なラブストーリーには失恋がつきものである。しかし、この物語には涙はない。
ニューヨーク州におけるカベルネ・フランの目覚ましく、そして広く称賛される台頭は、多くの人々にとって「時間の問題」であったと言える。

「ここ数年で、カベルネ・フランはニューヨーク州において確固たる地位を築いた」と語るのは、シェフ、ジョン・フレイザー氏率いるミシュラン星付きレストラン『JF Restaurants』のビバレッジ・ディレクター、エイミー・ラシーン氏である。
「栽培者たちがこの品種への理解を深めるにつれ、どこに植えるべきか、どのように土地の個性を表現させるべきかについて、より大きな自信を持つようになった。それがワインにも表れている。以前よりも焦点が定まり、洗練された印象になっているのである。ニューヨークらしいフレッシュさや軽やかさはそのままに、かつてより成熟感と骨格を備えたワインになっている。」

現在、ニューヨーク州では約638エーカー(約258ヘクタール)のカベルネ・フランが栽培されており、州内で最も多く栽培されている赤のヴィニフェラ品種となっている。1990年代以前には、ほとんど栽培されていなかった品種である。この栽培面積の拡大は偶然ではない。栽培家と醸造家たちは長年にわたり小規模な植樹を試験的に行いながら、コーネル大学の研究者たちと協力し、最適な栽培地や、フレッシュさを保ちつつ十分な成熟を実現できる栽培方法を模索してきたのである。

ここからは、ニューヨーク州のカベルネ・フランが現在の地位に至るまでの歩みを紹介する。

先駆者たちと、その歩みの中で得た教訓

「Cab Franc Forwardの取り組みが、今後もこの品種に関する理解を深め、熱意を高めていくことを願っている。しかし、ニューヨーク州がこの品種を旗艦品種として掲げるかどうかにかかわらず、カベルネ・フランはラモロー・ランディングにとって今後も主要な焦点であり続ける」。

ロングアイランドのパウマノック・ヴィンヤーズ(Paumanok Vineyards)もまた、カベルネ・フランにいち早く投資したワイナリーの一つである。

「パウマノックでは、1986年に初めてカベルネ・フランを植樹した」と、2代目のカリーム・マスード氏は語る。「現在8エーカー(約3.2ヘクタール)が植えられており、今年の春にはさらに3エーカー(1.2ヘクタール)のカベルネ・フランを植樹している。加えて、私たちが所有・運営するパーマー・ヴィンヤーズにも、主に1984年に植えられた7.5エーカー(約3ヘクタール)のカベルネ・フランがある。」

マスード氏によれば、同チームは熟した風味と複雑味を凝縮させるため、意図的に収量を1エーカー(約0.4ヘクタール)あたり1.75〜2.5トンに抑えている。ウィグ氏と同様に、マスード氏もカベルネ・フランを、時間と場所を表現するための理想的な媒体であると捉えている。

「パウマノックでは、そのボディに見合った優れた構造とバランスを備えたカベルネ・フランを生産してきた実績がある」と同氏は語る。「私は、私たちのカベルネ・フラン、そしてロングアイランドおよびニューヨーク全般のカベルネ・フランと、ニューヨーク以外で私が好きな産地の一つであるボージョレとの間に共通点を見出している。クリュ・ボージョレにはボディの違いがあるものの、いずれもその重さに対して常にバランスがよく、しっかりとした構造を備えており、日常の食事に寄り添う美味しいワインで、非常に価値が高い。私たちのカベルネ・フランもまさに同様である。」

同氏は、ワインそのものの魅力を真に輝かせるため、ニュートラルなフレンチオーク樽を中心に、一部ではスチール樽も用いて熟成を行っているという。

両ワイナリーは、その取り組みによって高い評価と認知を獲得している。ラモローの「2023 T23 Unoaked Cabernet Franc」は James Suckling から92点を獲得したばかりであり、パウマノックのワインは、ワイン界の著名人であるアルド・ソーム氏、ラシーン氏、ジム・ミーハン氏が手がける店舗でも提供されている。

栽培への徹底したこだわり

長年の経験を通じて、ニューヨーク州の厳しい気候条件の中では、綿密な栽培管理と慎重な畑の選定が不可欠であることを学んできたという。

「カベルネ・フランの栽培で極めて重要なのは、樹勢を抑えることである。この品種は条件が整うと過剰に果実をつけやすく、しかも非常に晩熟なため、収量が多すぎると十分に果実を熟させることが難しくなる」とハルグレン氏は語る。「そのため、新梢管理(シュートシニング)、房の間引き(クラスターシニング)、葉の除去(リーフプル)を行う必要が生じることも多い。また、晩熟品種であるカベルネ・フランには、湖に近く、冷気が斜面を流れ落ちるような、長い生育期間を確保できる十分に保護された立地が求められる。」

同氏は、フィンガー・レイクスにおいてカベルネ・フランが現在の高い評価を得るまでには、長い年月を要したことも認めている。

「ジェリー・ホワイト氏が2000年前後にフィンガー・レイクスのブドウ栽培について講義を行っていた頃、多くの同業者は、それまでカベルネ・フランを扱った経験がなかった」と同氏は振り返る。

ハルグレン氏は、故ジェリー・ホワイト氏をはじめとするコーネル大学の研究者たちが、慎重な品種選択と栽培研究を重ね、この気候条件の中でも力強く生育し、高品質なワインを生み出すことのできる赤ワイン用品種を見いだした功績を高く評価している。

「私が長年フィンガー・レイクスのカベルネ・フランを飲み続ける中で、そのワインには少しずつ変化が現れていることに気づいた」とグラント氏は語る。「カベルネ・フランをあまり飲まない人は、冷涼なヴィンテージや収穫が早すぎたワインに見られる、ピーマンや生のハラペーニョのような香りを思い浮かべるかもしれない。しかし、優れたワインメーカーたちは、この品種によって、冷涼気候産地に期待されるエレガンスに加え、ハーブのニュアンスや土の風味、そして熟した果実味を見事に引き出しているのである。」

世界で存在感を高めるカベルネ・フラン

そして今、多くの人々が、これまで十分に理解されてこなかったこの品種が、ようやく正当な評価を受け始めていると感じている。

「カベルネ・フランは、造る側にとっても、飲む側にとっても、常にワインメーカーのお気に入りの品種であった」と語るのは、ハドソン・バレーのミレア・エステート・ヴィンヤードで醸造チームを率いるダレン・チャートコフ氏である。「この品種、そしてニューヨーク州で造られる美しいワインに対する熱意を、業界全体、さらには一般のワイン愛飲家たちも共有し始めていることを、大変うれしく思っている。」

さらに、カベルネ・フランが世界的にも注目を集めていることも追い風となっている。

「カベルネ・フランはここ数年、世界的に存在感を高め続けており、ニューヨーク州でも同様である」とマスード氏は語る。

「カベルネ・フランは今、世界的に注目を集めるトレンド品種となっている。そしてニューヨーク州は、その人気の高まりを牽引する存在として、大きな役割を果たしているのである。」