ニューヨークワイン&グレープ財団(NYWGF)は、10のブドウ畑がニューヨーク・サステナブル・ワイン・グローイング・プログラム (NYSWP) の認証を取得したことを発表した。これは、環境的に健全でかつ社会的責任を伴うブドウ栽培において、ニューヨーク州がリーダーシップを示す重要なマイルストーンである。
新たに認証を取得したブドウ畑は以下の通り:
- Argetsinger Vineyards
- Barnstormer
- Hermann J. Wiemer Nursery
- Knapp Vineyard
- Osprey’s Dominion Vineyards
- RGNY Winery
- Ria’s Wines
- Sheldrake Point Winery
- Tabora Farm & Winery
- Tuller Vineyards
この新たな認証取得グループは、ブドウ畑における土壌・水の保護、生物多様性の促進、そして地方経済の強化という持続可能性運動の勢いをニューヨーク州全域へと拡大している。
サステナブルなニューヨークワインの未来を築く
このプログラムは、NYWGFが業界の専門家、栽培者、コーネル大学の研究者らと協力して開発されたものであり、ブドウ畑管理において「科学的根拠に基づく基準」と「第三者監査」による検証がなされている。
現在、ニューヨーク州内では79のブドウ畑が「Certified Sustainable(認証済サステナブル)」を取得しており、30以上のワイナリーが「Sustainability Trustmark(サステナビリティ・トラストマーク)」をワインのラベルに表示している。このトラストマークの表示は、消費者に対して「このワインのブドウは厳格な持続可能性基準を満たしたブドウ畑で栽培された」という信頼性を提供するものである。
NYWGFのサステナビリティ・プログラム・マネージャーである Justin Jackson は次のように述べている:
「新たな認証は、ニューヨークワインの未来に向けた共通のコミットメントを表すものである。ニューヨーク州の栽培者たちは、単一の収穫以上のことを見据えており、土地を守り、産業と地域社会の長期的な活力を確保しようとしている。これら10の新認証ブドウ畑は、その模範となっている。」
ブドウ畑からワインボトルまで
サステナビリティ・トラストマークは、認証取得されたぶどうが使用されているワインに表示され、消費者に環境的配慮、社会的公平性、そして経済的持続可能性を備えた1本であることを示す。
「私たちのブドウ畑とワイナリーは、サステナビリティが抽象的な理想ではなく、測定可能で透明性があり、地域社会によって支えられる実践であることを示している」と、ニューヨークワイン&グレープ財団(NYWGF)のエグゼクティブ・ディレクター、サム・フィラー氏は述べている。「この拡大し続ける認証ぶどう畑のネットワークは、科学、協働、そして責任ある管理という三つの要素が結びつくことで、ニューヨークのワイン産業により強靭な未来を築くことができることを示しているのである。」
サステナビリティの現場を見る
消費者、業界関係者、研究者は、ウェブサイトで公開されている、「認証ブドウ畑およびワイナリー・インタラクティブマップ」を通じて、ニューヨーク州におけるサステナブル・ワイン造りのコミュニティを探索することができる。
このマップは、州内主要ワイン産地に点在する認証済ぶどう畑およびワイナリーと訪問者を直接つなぐものであり、これまでになく新たな生産者を発見し、環境に配慮したワインを支援することを可能にしている。
卓越性の共通基準
新たな認証が加わるたびに、ニューヨーク・サステナブル・ワイングローイング・プログラムはアメリカのワイン業界全体におけるサステナビリティの基準を引き上げている。
それは、環境保全と経済的活力が両立し得ることを示すものである。
「これらの栽培者たちは、サステナビリティが地球にとって良いだけでなく、ビジネスにとっても、地域社会にとっても、そしてワインそのものにとっても良いものであることを証明している」と、サステナビリティ・プログラム・マネージャーのジャクソンは述べている。「彼らは共に、ニューヨークワインが次の世代にわたって繁栄し続けるための基盤を築いているのである。」
ニューヨーク・サステナブル・ワイン・グローイング・プログラムの詳細と認定ブドウ畑一覧、インタラクティブマップはこちら

