ロングアイランドの認証制度を統合し、全州共通のサステナビリティ体制を構築
ニューヨークワイン&グレープ財団(New York Wine & Grape Foundation、以下NYWGF)は、2026年の「ニューヨーク・サステナブル・ワイングローイング・プログラム(New York Sustainable Winegrowing Program、以下NYSW)」に、新たに26のブドウ畑およびワイナリーが加わったと発表した。単年度の参加拡大としては、同プログラム史上最大規模となる。
今回の拡大により、NYSWの認証を受けたニューヨーク州内のブドウ畑およびワイナリーは、合計96軒となった。
ニューヨーク州の2つの認証制度を初めて統合
今回の大きな転換点となったのが、「ロングアイランド・サステナブル・ワイングローイング・プログラム(Long Island Sustainable Winegrowing Program、以下LISW)」の統合である。
2026年から、NYSWがLISWの運営を引き継いだ。これにより、ニューヨーク州を代表する2つの持続可能なワイン生産認証制度が、初めて州全域を対象とする共通の枠組みのもとに統合された。
LISWは2012年に設立された、ニューヨーク州初のワイン産業向けサステナビリティ認証制度である。ロングアイランドの生産者たちは、10年以上にわたり、地域の環境やコミュニティに配慮したブドウ栽培を実践してきた。
NYWGFは、LISWが築いてきた歴史と実績を尊重しながら、認証を受けたロングアイランドのブドウ畑を州全域のネットワークへ統合していく。
NYWGFサステナビリティ・プログラム・マネージャーのジャスティン・ジャクソンは、LISWがニューヨーク州における持続可能なワイン生産の先駆者であったことを強調している。今回の統合は単なる運営上の変更ではなく、その功績を認め、次の世代へ継承するための取り組みであると説明している。
2026年に加わったブドウ畑とワイナリー
NYWGFは、以下のブドウ畑およびワイナリーをNYSWに迎えた。
フィンガー・レイクス(2軒)
- Quarry Ridge Winery
- Fulkerson Winery
ロングアイランド(24軒)
- Borghese Vineyard
- Channing Daughters Winery
- Croteaux Vineyards
- Del Vino Vineyards
- Duckwalk Vineyards
- Harbes Vineyards
- Lenz Winery
- Mattebella Vineyards
- McCall Wines
- Mudd Vineyards
- Onabay Vineyards
- One Woman Vineyards
- Palmer Vineyards
- Paumanok Vineyards
- Peconic Bay Vineyards
- Pellegrini Vineyards
- Pindar Vineyards
- Raphael
- Roanoke Vineyards
- Rose Hill Vineyards
- Sparkling Pointe Vineyards
- Surrey Lane Vineyard
- THEO Vineyard
- Wölffer Estate Vineyard
環境・社会・経済の3分野から持続可能性を評価
NYSWは、持続可能なブドウ栽培とワイン生産に取り組むブドウ畑およびワイナリーを対象とした、科学的根拠に基づく包括的な認証制度である。
認証では、主に次のような取り組みが評価される。
- 土壌の健全性の維持
- 水資源の保全
- エネルギー効率の改善
- 環境負荷の低減
- 働く人々や地域社会への配慮
- 長期的な経済的持続可能性
NYWGFエグゼクティブ・ディレクターのサム・フィラーは、認証に参加する各ブドウ畑の取り組みは、その土地を守るだけでなく、ニューヨークワインの将来に対する長期的な責任を示すものであると述べている。
また、ロングアイランドの認証生産者が加わったことで、ニューヨーク州全域を結ぶ本格的なサステナビリティ・ネットワークが初めて実現したとしている。
認証ワインはNYSWトラストマークで確認
消費者は、参加ワイナリーのボトルに表示される「ニューヨーク・サステナブル・ワイングローイング・トラストマーク(NYSW Trustmark)」を目印に、認証を受けたブドウから造られたワインを確認できる。
ニューヨーク州内の認証ブドウ畑およびワイナリーは、NYWGF公式サイトのインタラクティブマップでも紹介されている。
ニューヨーク・サステナブル・ワイングローイング・プログラムの詳細、認定ブドウ畑一覧、インタラクティブマップを見る
※本記事はNYワイン&グレープ財団の発表記事の抄訳版です。

